正しい『歯』の磨き方、知っていますか🦷?✨

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2023.09.22

医療のコラム歯科衛生士学科

正しい『歯』の磨き方、知っていますか🦷?✨

生活するうえで必ず行っている、歯磨き―
何気なく歯を磨いている方も多いのではないでしょうか?

みなさん、【歯磨き】をする上で、正しい歯の磨き方って知っていますか?

今回は、生活するうえで欠かせない『歯磨き』について、正しい歯の磨き方をご紹介します😌

口の中に磨き残しがあるとどうなる…?

頑張って歯磨きをしていても、口の中に磨き残しがあると、その中の細菌が繁殖してプラーク(歯垢)ができてしまいます。
このプラークを取り除かないと、歯周病やむし歯になり、症状が悪化してしまいます。
歯周病は、磨き残しを20%以下に抑えると、悪化するリスクを下げられるそうです。
…ですが、歯ブラシだけでは磨き残しを20%以下に抑えることができないのです。
なぜ、歯ブラシだけでは抑えられないかというと、歯の表面は磨けていても、歯と歯の隙間を十分に歯ブラシだけでは磨くことができないためです。

歯ブラシだけで歯を磨く場合は、約60%以上のプラークが除去できるという結果が出ていますが、
歯ブラシ+デンタルフロスや歯間ブラシを加えた場合は、約90%近くのプラークが除去できるという結果がでています。
「磨き残しを20%以下」にするためには、【歯ブラシ+デンタルフロスや歯間ブラシなど】を組み合わせて使うことで、プラークの除去ができるということになります!!

歯磨きの最大の目的は、プラーク(歯垢)を落とすことです。
プラークは、歯と同じように乳白色をしているため、注意して磨かないと磨き残しが残ってしまいます。
さらに、プラークは水に溶けにくい上、歯の表面に粘着しているので、うがいだけでは取り除くことができません。
正しい歯磨きをして、しっかりと歯を磨くことによって、プラークを取り除きむし歯や歯周病などにならないようにすることが大切です。

力を入れて磨くだけではダメ!!汚れは落ちません!!

『強く磨けば汚れが落ちる』と思う方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
実は、歯ブラシで歯磨きをするときは、力を入れて磨いても汚れは落ちないのです…。
歯ブラシを使用する時は、力を入れすぎないように磨くことが大切です!!

ゴシゴシ磨く「オーバーブラッシング」では、歯ブラシの毛先が開いてしまうため、毛先の部分で汚れをとることが十分にできず、磨き残しが多くなります。

オーバーブラッシングで、歯や歯ぐきに過剰な力が加わると、歯ぐきが下がってしまい、歯の根元が出てしまう『歯肉退縮(しにくたいしゅく)』や、冷たいものがしみる『知覚過敏』は起きてしまうことがあります。

実は、歯肉退縮が起こると、自然に回復することが難しいのです。
歯磨きをするときの、適切な圧力は約100~200gといわれていて、『当てたときに毛先が広がらない程度』が目安です。
歯肉短縮や知覚過敏にならないように注意するためにも、力を入れて磨きすぎないように心がけましょう。

プラーク(歯垢)のつきやすいところは…?

主に「歯と歯の間」、「かみ合わせの面」、「歯と歯ぐきの境目」は、プラーク(歯垢)がつきやすい箇所です。
歯磨きの際、歯ブラシの毛先を届かせるようにして歯磨きをしましょう。

正しい歯の磨き方は…?

≪ひと筆磨き≫

磨き残しが多い方の特徴としてよく挙げられるのは、磨く順番がバラバラなことです。
歯ブラシが届きにくいところを、後回しにしたり、磨き方が疎かになったりしていませんか?
歯ブラシを充てる位置が、バラバラにならないように注意して、一線で磨くようにしてみてください。

≪毛先を歯や歯ぐきの隙間にきちんと当てる≫

歯ブラシの毛先を、歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にあてて磨くようにしましょう。
また、歯の部位によって歯ブラシの角度を変えながら汚れを落とすことを意識するとよいです!
歯ブラシをする時、鏡を見ながら歯磨きをすると、歯ブラシの毛先のあたり具合もわかるので調節しやすいと思います。

≪軽い力で、小刻みに動かす≫

先程も説明させていただいた通り、歯ブラシの毛先が広がらない程度の強さで磨くようにしましょう。
鉛筆を持つように歯ブラシを握り、力を入れすぎないような力で磨きましょう。

また、歯ブラシは5~10mmの幅を目安にして、小刻みに動かし、1~2本ずつ磨くようにしましょう。
ブラシの毛先を細かく振動させるように・全ての歯に歯ブラシの毛先が当たるように1本1本磨きましょう。

歯磨きをさらに良くするコツは…?

いつものは歯磨きを、さらに良くするためのコツをいくつか紹介していきます。

フロスや歯間ブラシを併用する

歯ブラシのみでは磨き残しが出てしまうことは、先程説明した通りです🦷
歯磨きの時に、フロスや歯間ブラシを併用して、歯のケアをしましょう。
これを行うだけで、むし歯や歯周病などのリスクは大幅に下がるため、健康な歯を保つことができます。

歯磨きの目安は最低3分!

歯磨きをする=汚れを落とすことであるため、丁寧に磨くと3分程度は時間がかかります。
歯磨きをするときに、歯磨き粉を使用する方が多いと思いますが、歯磨き粉の泡が口いっぱいに広がってしまうと、
短時間で歯磨きを終えて汚れが残ったままということもあるのです。
汚れを落とすために歯磨きをしているので、磨き残しを防ぐために、1回目は歯磨き粉を使わずに磨き、
その後、仕上げとして歯磨き粉を使って歯磨きすることもオススメです。

歯ブラシの交換時期は…?

歯ブラシの交換時期の目安は、約1ヶ月と言われています。

使い始めてから1ヶ月経過しない場合でも、歯ブラシを後ろから見たときに、
毛先が歯ブラシの頭の部分からはみ出していれば、交換時期の目安となります。

1ヶ月経たないうちに、ブラシの毛先が開いてしまう方は、強く磨きすぎているのかもしれません。

毛先の開いた歯ブラシを使い続けると、次のようなことが起こる可能性があります。

■むし歯や歯周病になりやすい

汚れが落としきれないままとなり、むし歯や歯周病、知覚過敏などになりやすくなります。
少し毛先が開いた歯ブラシでの歯垢除去率は、約80%と言われていて、
それ以上に開いた歯ブラシでの施行除去率は、約60%と言われています。

■細菌が繁殖しやすくなる

口の中には、たくさんの菌が存在しています。
菌や、プラークを取り除くために毎日歯磨きをしていると、その歯ブラシにも汚れや菌が付着します。

毛先が広がっていても、いなくても、1ヶ月に1回は歯ブラシを交換することをオススメします!

また、歯ブラシを使用した後は、ブラシに付着した汚れや菌を取り除くためにも、
しっかりと水で洗い流し、指で歯ブラシの毛先の部分を洗い流すように心がけてください。

ブラシの毛先に水分が残っていると、カビや雑菌が繁殖してしまうので、必ず水気を取り、
風通しの良い場所に歯ブラシを保管することをオススメします!

まとめ

日々の生活で何気なく行っている歯磨きですが、汚れを落とすために強く磨きすぎてはいけないということ、お分かりいただけたでしょうか😌

歯ブラシのやり方をしっかり行えば、健康な歯を保つことができます!
そんな歯ブラシの正しいやり方(ブラッシング指導)を教えてくれる方は『歯科衛生士』です!

歯科衛生士は、むし歯の予防処置、ブラッシング指導など、お口の健康管理で大きく活躍しています。

みなさんの中でも、歯磨きのブラッシング方法などに興味がある方、お口の健康管理で活躍したい方…、そんな方は歯科衛生士を目指してみるのもいいかもしれません✨

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